第27杯目「福島原発のALPS処理水について思うこと」

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こんにちは、キムにぃです。

2023/8/30にAnchorにて第27回を配信しました!

暑さがずっと続いて、やる気が出ない日々が続きますね。

そんな時は脳みそ空っぽにしてお酒でも飲みましょう!

さて「キムラ夫婦のながら晩酌」は、酒飲み夫婦が晩酌しながらだらだら喋る雑談ラジオです。

良かったらぜひ聴いてくださいね。

今回は皆さん気になるあのビッグな時事ネタです。

ということで、27杯目のテーマは「福島原発のALPS処理水について思うこと」です。

福島原発が処理水を放出し始めた

2023年8月24日、福島原発で貯蔵され続けたALPS処理水がついに放出され始めました。

そしてメディアは風評被害を心配するていで不安を煽り、韓国ではデモが起こり、中国では日本の海産物の禁輸措置が取られました。

まさに極東アジアが大騒動といった感じです。

でも実際のところはどうなんでしょう?

事実関係や科学的見地を整理してみます。

ALPS処理水とは?

まずは前提知識のALPS処理水からについて説明しますね。

ALPSとは「Advanced Liquid Processing System=多核種除去設備」のことで、要は放射性物質を沢山含んだ水をなるべく浄化する装置を指します。

なので「ALPS処理水=ALPSで放射性物質をなるべく取り除いた水」ということになるんですね。

ただし放射性物質のうち、「トリチウム=三重水素」だけは水分子として存在しているので残念ながらALPSでは処理できません。

そこで海に流す時には100倍以上に希釈して、トリチウムの濃度を1,500Bq/L未満にしてからにしましょうね、という取り決め(規制)がされました。

この1,500Bq/Lという濃度はめっちゃ低くて、例えばWHOが結構厳しめに定めている飲料水でのトリチウム規制値の更に1/7程度です。

ALPS処理水の危険度は?

ぶっちゃけると、科学的見地で言えばよっぽど危険は無いです。

放出時点でトリチウム(他の微量に残っている核種も)濃度はかなり低濃度になっている上、無限の質量を持つ海水で迅速に希釈されて外洋へ流れていきます。

被曝という意味だけに限れば、処理水を直接飲んだところで人体に影響が出ることはまず無いでしょう。

※追記)早速トリチウム検出とマスメディアが騒いでいますが、1,500Bq/L未満という数字を知っていれば大丈夫なのは分かりますね

生き物への蓄積はないの?

復興庁資料によれば、トリチウムは生物内で濃縮されないようです。

具体的には10~40日で半分程度排出されるくらいのスピード感で生体内から消えていきます。

ここらへんがよく言われる鉛や水銀の生物濃縮とは大きく違う点です。

よって海洋にいる魚類等の水産資源に蓄積することもないですし、仮に摂取したとて人間に蓄積して被曝し続けるということもありません。

そもそも人間が摂取できる程度の量じゃ、体に症状が出るようなほど被曝できませんしね。

微量でも被曝はするんでしょ

もちろんその通りです。

被爆=放射線によるダメージは生体のDNAの損傷に繋がり、そこから危険な症状を引き起こします。

しかし生体には損傷したDNAを自動修復する機能が備わっているので、多少被曝する程度では問題になりません。

ご存知ない方も多いでしょうが、私たちの体は自然界から日常的に被曝して、そして知らないところで自力で治しています。

結局被曝しちゃダメということではなく、”一度に多量に”とか”一定期間内の合計が基準値を超えて”被曝するとダメということなんです。

中国が日本の水産物を禁輸した

日本がALPS処理水の放出を始めてから、中国は迅速に日本の水産物への禁輸措置を講じました。

ここらへんのスピード感はさすが独裁国家という感じですね。

日本の水産資源にとって中国は重要な輸出先であり、今回の措置により水産関係業者には浅くない経済的打撃が入ると予想されます。

中国ってそういう国だから…

個人的な感想を述べれば、何かにかこつけて経済的・軍事的外圧をかけてくるのは中国の常であり、今回の件はまさに中国のカントリーリスク全開といった印象です。

今の国力だったり人口比からすると、中国がとても美味しい取引先なのはよく分かります。

しかし同時に共産党というリスクを内包する毒入り饅頭であることを、私たちは肝に銘じなければいけません。

また色んな商売に言えますが、売上を1ヶ所の取引先に依存するのはリスクヘッジができていない状況です。

特に水産資源は流通ルートにトラブルが起きたら、鮮度とともに一気に商品価値が落ちてしまうので、余計喉元抑えられちゃってるんですよね。

なので中国に依存する業態はなるべく改められるといいですね…企業の実務的には難しいでしょうが。

しかし日本は元々内需の国ですので、今回をきっかけにむしろ水産資源の国内消費を喚起してほしいと願っています。

つまり何が言いたいかというと、早くホタテを安売りしてくれ

第27回のお酒について

第27回放送は、ヘリオス酒造様の泡盛「甕熟成三年古酒「主(ぬーし)」」をお供にお送りしました。

泡盛を寝かせたものは古酒(くーす)と呼ばれ、泡盛特有のトゲトゲしさが抜けたり味の深みやまろみが出たりします。

しかし今回の主(ぬーし)に関しては、古酒特有の深みやコクみたいなものはあまりなく、どちらかというとキリッと辛口といった印象でした。

味や香りはとても説明し辛いですが、個人的にはちょっとクセのある米焼酎というのが一番近いように思います。

おそらく主(ぬーし)そのものがかなりアッサリ目に仕上げられており、3年熟成で少しクセが出てきたんでしょう。

泡盛は特有の風味で苦手な方もいると思いますが、こちらはそういった方の入門編としてだいぶ飲みやすい古酒と言えます。

試してみたいという方は、ぜひたっぷり水割りしてご賞味くださいね。

最後に

今回は「福島原発のALPS処理水について思うこと」というテーマを取り上げてみました。

海洋の汚染問題というのは、生産側も消費側も生活に密着するトピックですのでニュースで不安を煽られやすいです。

加えて原発絡みは政治的パフォーマンスによって虚実が入り混じりますので、今回の件について流れてくる情報の解釈には十分な注意が必要ですね。

賛否あるとは思いますが、基本的にメディアソースじゃなくて日本政府が発表している資料を参照するのが一番間違えにくいのでおすすめですよ。

めっちゃ読みにくいですけどね。

さてキムラ夫婦のながら晩酌はこれからも毎週水曜深夜配信で更新していきます。

皆さんの暇つぶしになるように色々なテーマでお話ししますので、どうぞお楽しみに!

夫婦共有アカウントでX(Twitter)もやっておりますので、ご興味がある方はフォローしてくださいね。

それではまた!

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